カウンターボアード・シリンダーにはどんな利点がありますか?

faq_q先日、30~40年ほど前に製造されたリボルバーのシリンダーには「カウンターボアード」と呼ばれる溝が彫られている事を初めて知りました。

そこで質問なのですが、このカウンターボアードにはどんな意味・利点があるのでしょうか? 一部では「安全上の理由で撃針が不意に薬莢に触れるのを防ぐ工夫」や「昔は装薬の品質が不安定だったので万が一装薬が破裂した際に外部パーツへ影響するのを防ぐため」と言われていますが実銃S&W M19-4紹介動画では紹介してる方は「実質上ほとんど利点が無い」と言っていますし、同じ様な意見も沢山ネットにあります。

カウンターボアードには意味や利点は本当に無いのでしょうか? パイソンのベンチレーテッドリブの様な物なのでしょうか?

Photo via gunsmagazine.com
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faq_a銃や弾の素材や信頼性に不安があった当時としては意味がありましたが、現代の技術レベルでは意味がないものだと思います。

カウンターボア(リセス)の目的は2つあり、リムファイア・カートリッジのリムを隠すことで暴発を防ぎ、安全性を高めるということと、もう一つは、高圧力のマグナムカートリッジをリムまで覆うことで高圧ガスが外部に流出するような事故を防ぐというものです。(カートリッジのリム周辺は圧力が高まりやすい場所なので、それを考慮したのではないかと思います。)

ハンマーが直接プライマーやリムを叩く時代のリボルバーは、いわばファイアリングピン(ハンマーノーズ)がピンホールから突き出したままという状態がありえたので、これにリムファイアカートリッジを使用するのは危険と考えたわけです。

ところが、時代と共に独立したファイアリングピンやトランスファーバーといった安全性や質の向上により、加工に手間がかかるカウンターボアは製造コストに影響したり、射撃後のクリーニングが面倒といったデメリットが大きくなったことから、S&Wは1982年を最後に製造を終了しています。

リムファイア・カートリッジを使用するモデルに限っては現在でも使用されているので、全く意味がないとはいえないかもしれませんが、センターファイアーのモデルには無くても問題ない仕様です。

カウンターボアの有無は時代を知る目安になるので、売買の際には必ずチェックされる箇所です。バレルをピンで固定かつカウンターボア(リセス)があるモデルはP&R(Pinned and Recessed)と呼ばれ、当時のポピュラーなスタイルなのでP&Rに拘るコレクターもいますが、市場価値にはあまり影響していないようです。

 

 


 
 
 
 
 
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