ACRのチャージングハンドルの構造とは?

「レミントンACRの槓桿は非往復式であるが、槓桿が最前位置にあるときのみボルトキャリアとの連結を解除するという特殊な仕組みを採用している。そのため、射撃に伴って槓桿が前後動することがないにも関わらず、ボルトの閉鎖不良が発生した場合は、槓桿を一度引いてボルトキャリアと連結させてから槓桿を押し戻すことでフォワードアシストとして用いることができる。」と聞いたのですが、どういう仕組みで連結したり連結を解除させたりするのかが分かりません。

 

ご指摘の通り、ACR(アダプティブ・コンバット・ライフル)のチャージングハンドル(槓桿)ボルトキャリアは、連結と解除が可能な構造です。

射撃中のチャージングハンドルは前進した状態を保持し、チャージングハンドルを手動で引けばボルトキャリアと連結されます。

一見複雑そうですが、実は意外とシンプルです。

Photo via US8307747 B2

上図はACRのチャージングハンドル・アッセンブリー(マグプル社によるパテント図)です。

注目すべき点は、20番44番のフックが備わったパーツで、連結と解除がこれらのパーツによって行われます。

20番はボルトキャリアと直接咬み合い、44番はアッパーレシーバーを咬みます。

 

Photo via ar15.com

上の画像はACRのチャージングハンドル部です。アッパーレシーバーのスリットに上図44番のフックが掛かっているのが確認できます。

このフックはチャージングハンドルが前進した状態を保持するために存在し、チャージングハンドルが前進した状態ではボルトキャリアとの連結を断っています。

チャージングハンドルを手動で引くと44番のフックが解放され、同時に上図20番のフックがボルトキャリアと連結します。

 

Photo via US8307747 B2

上図はチャージングハンドル・アッセンブリーの分解図です。

44番のフック後部には突起がありますが、チャージングハンドルを手動で引くと40番が僅かに後退します。すると44番の回転運動によってフックがアッパーレシーバーから解放されます。

また、20番のフックに注目すると、下側に突起(24番)が確認できます。

この突起は、チャージングハンドルが前進した際に、アッパーレシーバーの銃身基部に接触してフックが押し上げられます。

押し上げられたフックはボルトキャリアとの連結を解除し、チャージングハンドルは前進した状態を保持しつつ、ボルトキャリアは前後運動が可能になります。

 

Photo via ar15.com

上の画像はアッパーレシーバーを下側から見たところです。

画像はチャージングハンドルが後退した状態であり、上図のフック(22番)と突起(24番)が確認できます。

 

Photo via US8307747 B2

上図はライフルを左側から見た断面図です。

チャージングハンドルは前進した状態、ボルトキャリアは後退した状態を表しています。

20番のフックと60番のボルトキャリアの位置関係と、24番の突起によって押し上げられているフックが注目点です。

この状態でボルトキャリアが前進しても連結されません。

 

Photo via US8307747 B2

上図はチャージングハンドルを手動で後退させ、フックとボルトキャリアが連結された状態を表しています。

チャージングハンドルが引かれているため、フックとボルトキャリアが咬み合っています。

Photo via ar15.com

ボルトキャリアはこのような形状をしており、ガスピストンが激突する場所の真上にフックが咬み合う溝があります。

何らかの原因で弾薬が薬室に装填されないとき、チャージングハンドルを引けばボルトキャリアと連結されるため、そのままチャージングハンドルを前に押すとボルトキャリアが前進し、強制的に装填可能な「フォワードアシスト」として機能します。

銃を分解する際には、アッパーレシーバーの後部からボルトキャリアを引き抜くのですが、もしチャージングハンドルが後退しているとボルトキャリアと連結しているため、ボルトキャリアを引き抜けません。

分解時には、チャージングハンドルが前進していることを確認する必要があります。

 


 
 
 
 
 
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