オートマグに作動不良が多い理由とは?

faq_q44オートマグは別名「オートジャム」と呼ばれるほどに作動不良が起きやすいと聞いたのですが(3発に1発はジャムるとか……)、何故、そのような欠陥銃になってしまっ たのでしょうか?

faq_aAMT オートマグⅠ(AMT AutoMag 180)はハリー・W・サンフォードによって1965~1969年に開発され、1969年にオートマグの名で誕生した.44AMP弾を使用するオートマチック・ピストルです。

Photo via thenewautomag.com

ステンレスを素材とするオート・ピストルで、閉鎖方式はショートリコイルによるロータリー・ボルト・ロッキング・システムを採用しました。

オートマグ専用弾である強力な.44AMPを使用し、重さ240gr(15.6g)の弾頭を使用した.44AMPでは約1,755fps(毎秒535m)の初速を出します。(口径バリエーションには、.44AMPの他に.357AMPが存在し、カスタム・モデルでは、.22AMP .25AMP .30AMPなどあります)

誕生当時、オートマグで使われた技術は非常に珍しいもので、ステンレス素材の加工技術は現在より難しく精度を上げられない問題がありました。同時に、設計にも無理があったといえます。

この完成されない技術とスムースではない作動がジャム(回転不良)の大きな原因です。

Photo via AUTOMAG.INC

また、ロータリー・ボルト・ロッキングはM16などで使用されていることでも有名ですが、このシステムはライフルなどに使用されていたものの、ハンドガンへの転用は非常に珍しいものでした。

今ではマグナム・リサーチ社のデザート・イーグルを初めとする.44マグナム弾を使用するオート・マチック・ハンドガンは多く存在しますが、当時は世界初の試みでした。

同時にリムレスの.44AMPという珍しい特殊な弾薬は市場に流通せず、殆どのオーナーは、ライフル弾カートリッジ(30-06など)を切りつめて使用しました。

こうした初めての試みから生まれた確立しないシステムによって回転不良が多発し、オートジャムというありがたくない名を付けられるまでになりました。

AMTのオートマグは大きな注目を浴びたものの、社の経営と共に製品でも失敗だったといえます。

しかしながら、その美しいフォルムから、今でも多くのオートマグ・ファンが存在しているのは事実です。


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