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敵の銃を奪うための特殊な銃、リベレーターM1942に注目!

第二次世界大戦米軍画像

ご質問を頂きました。

その昔に「リベレーター」という、大量生産型の小銃があり、それのグリップ部に弾が10発入ったそうですが、この銃は一発ごとにリロードが必要で、それによって相手の銃を奪うためのものだったということです。

グリップに弾を入れておくメリットはあったのでしょうか?

リベレーター(Liberator – 解放者)と呼ばれるこの銃は、小銃ではなく、ストライカー方式のシングル・ショット・ピストルです。

1942年に誕生したことから”M1942”、”OSSピストル”とも呼ばれます。

銃の画像

第二次世界大戦時に米陸軍の心理作戦部が、訓練を必要とせず誰でも暗殺が可能な銃として考案し、OSS(CIAの前身)が認証して製造されました。

このピストルは単純なプレス加工製品で、大量生産によって主に中国大陸を中心に1942年6~8月の2ヶ月間に渡って100万丁以上がばらまかれました。

一丁あたり約2.40ドルというコストで製造できるこのピストルのアイディアは有効で、ベトナム戦争でも同様のピストルが”ディアー・ガン”という名前で使用されたのは有名です。

リベレーターM1942は、透明ビニール袋に.45ACP弾10発と説明書(文字の無いイラストのみ)と共にパッケージされました。

グリップ内に5発の弾を収納できるこの銃は、マガジンを持たないため、グリップ内に予備の弾を入れておけることで弾を紛失することはなく、同時に銃と弾をセットで流通させやすくしています。

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