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銃の弾薬を長期保存する方法とは?:湿気と温度管理の必要性

faq_q弾薬にとって適した保存方法とはなんでしょうか?

冷凍保存すればいいのでしょうか?

faq_a乾燥した涼しい場所が保管に適しています。

湿気

弾薬は鉄や真鍮のケースと装薬やプライマーといった火薬で構成されていますが、大敵は水分です。

数年以内に消費するなら気にする必要はありませんが、長期保管する場合は乾燥させると良いでしょう。

弾薬は正しく保管すれば50~100年持たせることも可能です。

できるだけ乾燥した場所で密閉した容器に保管し、中にシリカゲルなど乾燥剤を入れる方法が有効です。

 

温度

冷蔵庫内は温度が低く乾燥しているので、弾薬の保管場所として適しています。

実際、アメリカでは弾薬用冷蔵庫を用意して長期保管している人もいますが、一年中低い温度が保てる冷蔵庫は気温の変化により結露しないのが利点です。

欠点は電気代が掛かるところでしょうか。

室内で保管する場合も、一年を通して気温差が少なく、日光の当たらない涼しい場所を選んで保管すると良いでしょう。

 

アモ缶

 

軍用アモ缶は弾薬用だけあって弾薬保管に適した容器です。

蓋がゴムで密閉されるので水や空気を通しませんし、ハンドル付なので移動が簡単です。

弾薬と一緒にシリカゲルを入れておけば乾燥状態を長期間保てます。

私はハードディスクやナイフ類の保管用としても使用しているのですが意外と便利です。

米軍は湾岸戦争でベトナム戦争時代のアモ缶入り弾薬を大量消費したといわれており、30年物の弾薬も使用可能でした。

ただし、アモ缶の保管は水気の無い場所を選んでください。アモ缶が腐食して穴が開いてしまっては意味がありません。

Photo via unammo.com

Photo via unammo.com

ロシアの軍用弾薬は缶詰の中に弾薬を保管しています。

アメリカではランチョンミートの缶詰に例えて「スパムカン」と呼ばれている弾薬ケースです。

70年代のスパムカンも現在のアメリカで広く流通しており、缶詰は保管方法として適しています。

 

少量の弾薬であれば、カメラ用ドライボックスを利用するのも良いでしょう。

湿度計付なので湿度管理が可能です。

ただし、プラスチックケースに重量物を入れる場合は、容器が割れないように量に気を付けたいところです。

真空パック

脱気シーラーなどで弾薬を真空パックすれば長期保管が可能です。

これなら湿気から火薬を守り、カートリッジの腐食も防げます。

アメリカでは弾薬だけでなく銃も真空パックで保管している人がいますが、銃も金属である以上、空気に触れさせないのは腐食対策に有効です。

欠点があるとしたら、銃を撃ったり眺めたりして楽しめないところでしょうか。

これは少し究極的だと思います。

日常的に射撃を楽しむ場合は、保管方法に神経質になる必要はありません。

数年保管する場合も、ローテーションを組んで古い弾薬から順番に消費するのがお勧めです。

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