発射された弾は落ちる寸前の場所にいてたとすると、素手で掴む事ができるのでしょうか?
現実的に不可能です。
例えば、時速3,024kmの弾速で発射された7.62mm弾の最大到達距離は、真空状態で約72km、空気中で約4kmを飛ぶ能力があります。
弾道は引力に影響され、どんな距離でも必ず放物線を描き落下していきます。
威力を失って落下状態になった弾は、加速度をつけて終端速度に到達します。
90度真上に打ち上げた場合、落下した弾は秒速60~200m以上(弾頭形状により空気抵抗が異なる)という落下スピード(終端速度)を維持していますので、素手で掴む事は不可能です。
もし角度が90度でない場合は、弾道は放物線を描くため高速を維持し、時速300~800kmに到達することもあります。
90度で打ち上げた弾が垂直落下する状態を分かりやすく感覚的に言えば、日本で販売されているエアガンを規定と同等か2倍にパワーアップさせ、鉛のBB弾を使用し、それを至近距離から手の平に向けて撃ってキャッチするようなものです。
死亡まで至らないかもしれませんが、人間の皮膚を貫通可能な速度なので、素手なら負傷は確実でしょう。
もし射撃角度が80、70、60度と低くなれば弾速は増加し、命中すれば死傷する可能性があります。