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.327フェデラルマグナムとはどんな弾ですか?

Photo via realguns.com
.327FMとスタームルガーSP101 Photo via realguns.com

ご質問を頂きました。

.327 Federal Magnumは近年出た新しいマグナム弾ですが、どれくらい出回っているのしょうか?

威力はどれほどのものなのでしょうか?

用途は護身用が主になるのでしょうか?

.327FMについて解説します。

.327フェデラルマグナムとは

.327フェデラルマグナム(.327FM)は、スターム・ルガー社とフェデラル・アムニション社によって開発され、2008年に市場に登場した弾薬です。

.32H&Rマグナムのケースを3.2mm延長し、1.2インチ(30.48mm)のケース長を持ちます。

正確な流通量は不明ですが、スターム・ルガー、S&W、チャーター・アームズといったリボルバーメーカーは.327フェデラルマグナムを口径バリエーションに加えているものの、全体の流通量からみるとまだ多くはないようです。

発生するエナジー量は平均的に.40S&Wや.38SPL+Pに近い弾薬のため、.357マグナムと比較すると低い数値が出ています。

しかし、.357マグナムを6発使用するリボルバーのシリンダーサイズで.327フェデラルマグナムが7発入るため、ピストルと比較して装弾数で不利なリボルバーにとって大きなメリットとなります。

例えばスターム・ルガーSP101は本来装弾数5発の.357マグナムリボルバーですが、.327フェデラルマグナムを使用するSP101では装弾数が6発です。

また、.40S&Wや.38SPL+Pと比較すると.327フェデラルマグナムの方が初速が速いため、弾頭のドロップ量が少ないというメリットがあります。

つまり、より遠くのターゲットに対して命中させやすく有利といえます。

.38SPLや.357マグナムより装弾数アップと遠射性アップが望めるため、護身用は勿論、ターゲットシューティングにも利用でき、今後もリボルバーを中心に採用される可能性があります。

.327フェデラルマグナム Photo via SAAMI
.327フェデラルマグナム Photo via SAAMI

フェデラル・アムニション.327フェデラルマグナム(100gr)の弾速とエナジー

距離 ヤード0255075100
初速 fps15001408132412481181
エナジー ft-lbs500440389346310
※ドロップ インチ(mm)NA0-0.2(-5.08)-1.6(-40.64)-4.5(-114.3)

※25ヤードゼロイン

.327フェデラルマグナム(.327FM)とその他の弾薬の比較

弾薬メーカー弾頭弾頭重量
gr
初速
fps
マズルエナジー
ft-lbs
.327FMFederalJSP1001500500
.327FMFederalJSP851400370
.327FMFederalJHP1001355455
.327FMFederalJHP1151200357
.327FMFederalHS JHP851000200
.38SPLFederalFMJ130890229
.38SPLFederalHS JHP110980235
9mm LugerFederalFMJ1151180356
9mm LugerFederalFMJ147906301
.40S&WFederalFMJ1801000400
.40S&WFederalHS JHP180990392
.45ACPFederalFMJ230890369
.45ACPFederalJHP230890405
.32H&RマグナムFederalJHP851100228
.32H&RマグナムFederalLSW951030224
 .357マグナム FederalJHP1581240539
 .357マグナム Federal JHP1801080465
 .44マグナム FederalJHP2401290887
 .44マグナム FederalHS JHP2401210780